◆手紙 その2◆
手紙ありがとう。本当、久しぶりにあなたの文字見ました。
リィの『居場所』―腰を落ち着ける場所―があって、本当よかった。
あたしも、森の皆も、本当心配だったから・・・あなたのことは。 多分気づいてなかったでしょうけど、森を出る時、結構思い詰めた顔してたから。
森は今日も相変わらずです。 あなたから見たら、時が止まっているように見えるかもしれないって思ってます。
大きく変わったことといえば、森の巫女制度の改正かしら。 親兄弟などの家族限定なら特に許可がなくても自由に会ってもいいってことになったのよ。 やっぱり今までが厳しすぎたのね。
そう言えば、先日うちのキース兄がトロウに行くって旅立ったらしいのだけど。 もし会えたら面倒見てやってね。
ほら、昔からリィとルゥばかり可愛がってたじゃない? 実の妹のあたしより。 リィの気になる人のこと、教えてあげたらすっ飛んで行っちゃった(笑)
近くの国から飛行船に乗る予定とか。 ちょっと羨ましいな。
リィも飛行船とかには乗ったことあるのかしら? 冒険者っていうぐらいだし、きっと珍しい乗り物とかにも乗れるのよね。 いいなぁ。
でも、あたし自身は森を出る気はないのだけど。
そう言えば、つい最近思い出したのだけど。 見かけによらず、子供の頃から意外と行動派だったわよね、リィって(笑)
ルゥほどお転婆な訳じゃなかったけど、同年代の中では一番だったと思うわよ?
手紙が来たらあれ書こう、これ書こうって思ってたのに。 ・・・実際に書くとなると結構忘れちゃうものね。
もう、森には戻ってこないの? それはそれで寂しいけど、あなたが決めた道。 あたし達は何も口出ししない―できないから。
あたしも、いつかあなたに再会できることを楽しみにしています。
森の国の巫女、エヴィから
最愛の友、リィへ


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